クリスマス礼拝 『 羊飼いたちのクリスマス ~大きな喜びの知らせ~ 』 2020年12月20日
新約聖書:ルカの福音書2章8~20節
序.クリスマスおめでとうございます!2020年、新型コロナによって全世界が、不安と恐れの闇の中にいる。だからこそ、すべての人に、クリスマスが備えられている。世界で最初のクリスマスは、御使いによって「大きな喜びの知らせ」として、羊飼いたちに告げられた。この大きな喜びのクリスマスの御言葉は、現代の私たちにも告げられている。
1. なぜ、羊飼いたちが、「選ばれた」 のか? (ルカ2:8)
8節「さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。」 羊の世話で安息日に礼拝にも行けない。だから、当時の社会で、羊飼いは、差別され、蔑まれていた庶民であった。主は、彼らを選び、救い主の誕生を告げて下さった。もう一つのポイントは、野宿しながら羊の群れの番をしていたこと。人々が寝静まっている夜中に、一生懸命働いていた。そうしなければ食べてはいけない、経済的にも、苦しい境遇にあった。
現代においても、主は、日々悪戦苦闘しながら必死に働いている人々を選んで、救い主の誕生をお告げになられる。
2. なぜ、羊飼いは、「恐れた」 のか? (ルカ2:9~11)
9 節「すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。」
天使が突然現れた。羊飼いたちは、宗教家でもない、世俗的な人々なので、非常に恐れた。聖い真の神の御前に立つことは、罪ある人間にとっては恐れ多いこと。しかし、主が「恐れるな」と呼びかけて下さることによって、神との交わり、関係が始まる。羊飼いたちは、神との出会いを求めていた訳ではない。特に信仰が深かった訳でもない。忙しく仕事に追われて、神を求めることもなく過ごしていた。そのような私たちも、ある日突然、主に選ばれて、呼びかけられる。10‐11節「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」と告げられる。
3. なぜ、羊飼いは、「喜び」 に満ち溢れたのか?
旧約聖書で何千年と約束されていた神の救いが、救い主の誕生によって実現した。あなたがたのためにキリストがお生まれになられた。だから大きな喜びなのである。しかし、それだけでは本当の喜びにはならない。これが「大きな喜び」となるための鍵は、「あなたがたのために」という御言葉である。あなたのために、救い主はご降誕された。
羊飼いたちは、すぐに「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けよう」と行動し、マリアとヨセフと飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。羊飼いたちは、イエス様を見た時に、今までの厳しく辛かった人生が、喜びの人生に変えられた。イエス様を見て、自分たちのための救い主であることを確かめ、「神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」 私たちも、救い主に礼拝を献げ、主を賛美しよう。
- 結論: 「クリスマスの大きな喜びはあなたにも」 (ルカ2:17~20)
私たちにも、羊飼いたちと同じことが起こる。まず、主の呼びかけを聴き、救い主イエス様に出会う時、それが本当に私たちの喜びとなる。 ある人は、ある日突然、また別の人は、時間をかけて、救い主と出会う。それが起るのが、礼拝である。 救い主イエス様に出会った羊飼いたちは、2つの事をしたことが記録されている。
❶ 世界最初の伝道 (ルカ2:17)
羊飼いたちは、喜びに満たされて、自然と御子イエス様の誕生の喜びの福音を人々に知らせた。
❷ 主を賛美し、主に感謝を献げた (ルカ2:20)
羊飼いたちは、神との平和が与えられ、人との平和も与えられ、主への賛美と感謝をささげる人生に変えられた。
私たちも、クリスマスの救い主に、賛美と感謝をささげよう! 主よ感謝します。